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代表電話
0567-65-2511

診療案内

当院が位置する海部医療圏の小児科で唯一入院可能な病院で、機能としては二次救急病院の役割を果たしています。一次救急の開業医の先生方から紹介を受けたり、特殊な新患・治療を扱う大学病院などの三次の病院への仲介の役割も果たしています。夜間・休日は桑名市等の三重県の北部の地域の救急患者さんの受け入れも行っています。小児と言っても、骨折は整形外科、頭部外傷は脳神経外科、眼や耳の病気は眼科や耳鼻いんこう科というように、それぞれ専門の医師が対応しているため、我々小児科医が診るのは一般小児の内科疾患です。また、愛知県より地域周産期母子医療センターに指定されているので、産科と協力しながら周産期医療にも携わっています。医師の年代・性別は様々ですが、和やかで、全員で協力して小児医療に取り組んでいます。

主な疾患と治療法

  • 川崎病
  • 熱性けいれん
  • 低身長
  • 食物アレルギー

発熱、両側眼球結膜の充血、口唇・口腔所見、発疹、四肢末端の変化、頸部リンパ節腫脹等をきたす急性疾患です。主として4歳以下の乳幼児に好発しますが、原因は不明です。合併症として、心臓の冠動脈病変をおこすことがあり、注意が必要です。
一般的な治療としては、アスピリンというお薬の内服およびγグロブリンという血液製剤を点滴で使用しますが、冠動脈病変をきたしやすいハイリスク群には他の薬剤を併用することがあります。病変は罹患してしばらくしてから起こってくるので、超音波検査でのフォローが必要です。

熱性けいれんは、中枢神経感染症・代謝異常症・てんかんなど明らかな原因を伴わない38℃以上の発熱に伴う発作で、年齢は6~60か月に多く起こります。発作は、けいれん性と非けいれん性の両方を含みます。日本人の有病率は高く6~11%ですが、予後は一般的には良好です。通常は同一発熱期間内に1回のみであることが多いですが、発作を反復する場合もあります。場合によっては、熱性けいれん再発の予防にジアゼパム座薬を使用することもあるので医師に相談されるといいでしょう。

日本人の沢山の子どもの身長や体重の記録を集めて、年齢別に身長や体重の標準偏差を曲線で示した表を成長曲線といいます。約95%の子どもが含まれる標準的な範囲を+2.0SD~-2.0SDとして、身長が-2.0SD以下の時に低身長と言います。だいたい100人に2~3人の割合になります。子どもの身長が低い原因のほとんどは遺伝や体質によるものです。しかし、なかには成長ホルモンという身長を伸ばすホルモンが出ていなかったり、染色体や骨の病気の場合もあります。また、小さく生まれて、その後の身長がうまく伸びない場合もあります。これらの場合では治療によって、身長を伸ばすことができることもあります。

摂取した食物が原因で蕁麻疹、湿疹、下痢、咳、喘鳴などの症状が起こることを食物アレルギーと言います。1歳未満の乳児に起こることが多いですが、小児から成人まで幅広く認められます。年齢や、国、そして個人によって原因の食べ物は異なりますが、日本では食物アレルギーの原因の食物として、鶏卵、牛乳、小麦が全体の70%を占め、特に鶏卵は40%近くを占めます。近年、幼児期の木の実類アレルギーも増加しています。
当院では問診、血液検査(特異的IgEを測定)、食物経口負荷試験(鶏卵、牛乳、小麦、大豆)にて検査、診断をすすめております。
治療は、問診や検査に基づいて、外来通院にて原因食物を医師に指導のもとで継続的に経口摂取し、耐性獲得を目指します。(原因食物、症状によっては完全除去になる場合もあります。)
もし、当院では対応できない食物や重症なお子さんがいる場合は、適切にさらなる専門機関へご紹介しております。

入院の目安

区分 入院期間
成長ホルモン負荷試験 2泊3日もしくは1泊2日
アレルギー負荷試験 1泊2日もしくは日帰り

診療実績

ICD-10

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度
A , B 感染症及び寄生虫症 95 99 41 44
D 血液・造血器疾患等 10 7 5 4
E 内分泌・栄養及び代謝疾患 34 32 23 31
F 精神及び行動の障害 2 3 5 2
G 神経系の疾患 21 27 27 40
H 耳及び乳様突起の疾患 1 3 0 1
I 循環器系の疾患 2 5 2 2
J 呼吸器系の疾患 340 302 70 106
K 消化器系の疾患 15 12 11 8
L 皮膚及び皮下組織の疾患 11 19 10 3
M 筋骨格系及び結合組織の疾患 29 36 21 18
N 腎尿路生殖器系の疾患 24 17 17 24
P 周産期に発生した病態 205 169 188 196
Q 先天奇形、変形及び染色体異常 14 8 3 3
R 分類されないもの 89 91 33 39
S , T 損傷、中毒及びその他の外因の影響 43 35 34 35
U 特殊目的用コード 0 0 1 0
合計 935 865 491 562

NICU

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度
NICU入院患者数 202 172 181 195
院内 143 137 146 162
院外 59 35 35 33
出生時体重
1000g未満 3 1 4 0
1000g以上1500g未満 4 9 4 6
1500g以上2000g未満 12 17 11 15
2000g以上2500g未満 41 57 42 48
2500g以上 142 98 120 126
人工呼吸管理 29 16 16 14
多胎 21 29 22 19
死亡数 2 1 0 0
先天性心疾患(緊急手術が必要なもの) 2 1 0 0
外科的疾患 1 2 0 1
脳外科疾患 0 0 0 0

スタッフ
紹介

小久保 稔こくぼ みのる

小児科代表部長

免許取得年
昭和60年
専門領域
新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定小児科専門医 / 日本小児科学会 認定小児科指導医 / 日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)専門医・指導医 / 臨床研修指導医
小久保 稔

当院に赴任させていただいてから20年余りになります。以前の大学病院の臨床では新生児を中心にやってきましたが、当院では小児全般を継続的に診る機会に恵まれました。疾患の診断・治療はもちろん、児の発育・発達を含め全体的に診ていくことを心がけています。地域の病院であり、人員や設備の点からもできることは限られているとは思いますが、子ども達の健康と未来のために微力ならが努めていきたいと考えています。家族の方と相談しながら、児の将来のためになるよう日々の診療をしていこうと思っておりますのでご協力の程よろしくお願い申し上げます。

長崎 理香ながさき りか

新生児センター長 兼 新生児科部長

免許取得年
平成10年
専門領域
新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定小児科専門医 / 日本小児科学会認定小児科指導医 / 日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)専門医 / 日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)代表指導医 / 臨床研修指導医

六鹿 泰弘ろくしか やすひろ

第一小児科部長

免許取得年
平成17年
専門領域
新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定小児科専門医 / 臨床研修指導医

堀 いくみほり いくみ

第二小児科部長

免許取得年
平成21年
専門領域
神経 / 新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定小児科専門医 / 日本小児科学会認定小児科指導医 / 日本小児科学会出生前コンサル小児科医 / 日本小児神経学会小児神経専門医 / 日本てんかん学会てんかん専門医 / 日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング 臨床遺伝専門医 / 臨床研修指導医

今和泉 幸恵いまいずみ ゆきえ

第一小児科医長

免許取得年
平成23年
専門領域
新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
臨床研修指導医

髙橋 佳久たかはし よしひさ

第二小児科医長

免許取得年
平成24年
専門領域
内分泌
専門医・指導医・認定医
日本小児科学会小児科専門医 / 臨床研修指導医

大矢知 真希おおやち まき

第三小児科医長

免許取得年
平成25年
専門領域
新生児 / 小児一般
専門医・指導医・認定医
日本小児科学会小児科専門医 / 臨床研修指導医

藤本 英ミレナふじもと はなみれな

医員

免許取得年
平成29年
専門領域
新生児・小児科一般

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